ストーリーズ
Silent Poem
ストーリーズ
Silent Poem
日々の生活の中で、言葉と視覚、イマジネーションと現実がふと結びつく瞬間があります。
アーティストとして活動を始めて26年になりますが、そうした日常の思考の癖こそが、私が「言語と視覚芸術の結びつき」を作品の核とするようになったきっかけだったと感じています。
とりわけ、2023年の瀬戸内国際芸術祭での経験は、その感覚を深く印象づける出来事となりました。 小豆島・吉野地区で発表したインスタレーション作品『眺望絶佳』では、吉仲一徳編『池田町の伝記と民話』と私自身の詩集をもとに、彫刻と絵画を制作・展示しました。
私はおよそ1年間、小豆島町に滞在し、一徳さんの記録に没入しながら創作を重ねました。 日々の生活と想像のあいだに揺らぐ時間と空間の中で、小豆島に伝わる妖怪たちが現れたり、自分自身が見えない世界を“見ている”ような錯覚を覚えることもありました。 そうした感覚が、そのまま詩となり、作品となっていったのです。
現在は場所を移しましたが、その延長線上にある暮らしを続けています。
そうした日々の情景を記録し、『サイレント・ポエム』という名称で、映像詩としてソーシャルメディアを通じて発信していきます。
妄想と現実のあいだを作品にしながら、その制作の源となるインスピレーションの世界も、あわせて残していこうと考えています。
「偶然にも」
Just by Chance
偶然にも、 私が訪れた日本軍海軍基地からみる風景と、私が描いた風景が一致した
その風景には、海があった
洞窟の中から波が立ち起こる
私がみたものは夢なのか?
—
Just by Chance,
I happened to visit an old Japanese navy base — and the view there looked just like one I had drawn before.
There was the ocean, waves rising from inside a cave.
Was it all just a dream?
Silent Poem 04/27/2025
by Yumiko Furukawa
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